滑り止め施工は「盛る」か「加工する」かで大きく変わります

床の滑り止め施工には、大きく分けて骨材を混ぜた樹脂を塗る方法(骨材樹脂防滑)と、専用の溶剤で床材の表面を加工する方法(溶剤系防滑)があります。

どちらも「滑りにくくする」という目的は同じですが、仕組みが違うため、見た目・清掃性・耐久性・やり直しのしやすさが異なります。管理者様にとっては、施工後に「想定と違った」とならないための大切な判断材料です。

2つの工法の仕組み

骨材樹脂防滑(盛る)

・樹脂に砂状・粒状の骨材を混ぜて塗布する
・床の上に凹凸のある層をつくる
・下地の材質を選ばず使いやすい
・色味や質感は変わる

溶剤系防滑(加工する)

・床材に合わせた専用溶剤で表面を微細に加工する
・床材そのものに滑りにくい表面をつくる
・床材本来の見た目をほぼ保てる
・床材ごとに溶剤の調合が必要

5つの観点で比較すると

① 見た目

溶剤系は床材本来の見た目をほぼ保てますが、骨材樹脂は塗膜をつくるため色味や質感が変わります。エントランスや店舗のように意匠を保ちたい場所では、大きな判断ポイントです。

② 耐久性

骨材樹脂は、台車や通行量の多い場所で骨材が摩耗したり、塗膜が剥がれたりすることがあります。溶剤系は床材そのものを加工するため剥がれる層はありませんが、清掃方法や使用状況によって効果の持続は変わります。

③ 清掃性

骨材樹脂は凹凸の隙間に汚れや油分がたまりやすく、厨房や浴場など清掃頻度の高い場所では手間が増えることがあります。

④ 施工時間

溶剤系は短時間で使用を再開できる場合が多く、営業を止めにくい施設に向いています。骨材樹脂は塗膜の硬化に時間がかかり、1日以上かかる場合があります。

⑤ 再施工のしやすさ

溶剤系は同じ施工を繰り返せますが、骨材樹脂は再施工の際に既存の塗膜を剥がす作業が必要になる場合があります。

向いている場所の目安

骨材樹脂が向く場所

・通行量が少ない箇所
・重いもの(台車など)が通行しない箇所
・再施工が容易にできる箇所(営業に関係なく)
・屋内の濡れる可能性のない床面
・油分や皮脂汚れの少ない箇所

溶剤系が向く場所

・タイル・石材の床面
・雨などで濡れる箇所
・濡れた靴で通行する箇所
・濡れた傘などを持ち込む箇所
・浴場・プールなど

どちらにも「万能」はありません

骨材樹脂は見た目や清掃性に影響が出やすく、溶剤系は床材や表面のコーティングの有無によって溶剤の調合が変わります。床材との相性は、実際にテスト施工をして確かめるのが確実です。

工法選びに迷ったらご相談ください

S-LEAD JAPANは、床材に合わせた専用溶剤で施工する溶剤系の防滑施工を行っています。現場に合わない工法はお勧めせず、無料テスト施工で床材との相性を確かめたうえでご提案します。