高価な天然石の代わりに、「石目調タイル」を採用する施設が増えています
本磨きの天然石は見た目に高級感がある一方、材料費も施工費も高額です。そこで近年、石の模様を表面に写した磁器タイル(いわゆる模造石)を、エントランスやトイレ、共用部の床に採用する建物が増えています。
ところが、こうしたタイルは濡れると滑りやすいものが少なくありません。そのため、工事の終盤や竣工後に「このタイルに滑り止め施工はできるか」というご相談をいただくことがあります。実はタイルの種類によって、滑り止め施工の効果や持続性は大きく異なります。
「施釉磁器タイル」と「セラミックタイルや石の本磨き」の光沢とでは雲泥の差
施釉(せゆう)タイル
・表面にガラス質の釉薬を焼き付けている
・模様や色を表面で表現しているため、石目調に多い
・光沢はあるが、本磨きの石材とは質感が異なる
・釉薬の層が薄く、歩行や清掃で摩耗しやすい
本磨きセラミック・天然石
・素地そのものが緻密で、表面だけの層ではない
・研磨しても模様や色が変わりにくい
・滑り止め処理が素地に作用するため、持続しやすい
・材料費は高いが、長期的な維持管理がしやすい
見た目が似ていても、表面の構造が違えば、滑り止め施工の考え方も持続性も変わります。施釉タイルでは主に厚みのない釉薬の層に作用させるため、素地まで均一な素材に比べると、摩耗による効果の低下が早くなる傾向があります。
施釉タイルで起こりやすい3つのリスク
1. 効果の持続期間が短くなりやすい
施釉タイルは歩行や清掃で表面が少しずつ摩耗します。人通りの多い場所では、滑りにくさを数年程度維持できても、それより長く保つのは難しいケースがあります。「一度施工すれば何十年も安心」とは考えないことが大切です。
2. 光沢や色合いが変わる場合がある
施釉タイルにおいても2~3年程度は安全レベルをキープできます。色合いがキープでき、光沢はさほど気にしないようであれば、5年以上安全を維持できる施工も可能です。ただし、光沢をそのまま保ちたい場合は、条件を満たせないことがあります。光沢が多少落ちても滑りにくさを優先するのか、見た目を優先するのかを、施工前に決めておく必要があります。
3. タイルによって結果が大きく異なる
同じ「石目調」でも、メーカーや品番、釉薬の種類によって反応は異なります。カタログや図面だけでは判断できないため、必ず実物のタイルで事前に確認することが重要です。
「どのタイルでも同じ結果になる」とは限りません
施工業者の説明が「大丈夫です」の一言だけの場合は注意が必要です。タイルの種類・光沢の変化・効果の持続期間の見込みまで説明を受け、同じタイルでテスト施工をしたうえで判断してください。施工業者の中には、一時的に滑りが止まったから良いと考えている業者もいますが、弊社は、ただ滑りが一時止まれば良いだけの仕事は請けられません。
施工前に確認しておきたいこと
- 使用するタイルは施釉タイルか、素地まで均一なタイルか
- 同じ品番のタイルで、テスト施工をしてもらえるか
- 施工後の光沢・色合いの変化はどの程度か
- 効果の持続期間の見込みと、歩行量による違い
- 再施工が必要になった場合の方法と費用の目安
- 日常清掃で使ってよい洗剤と、避けるべき洗剤
タイルを選ぶ段階から、施工後のことも考えておくと安心です
石目調のタイルは見た目が良く、コストも抑えられるため、今後も採用が増えると考えられます。施釉磁器タイルの替わりに、多種の石材の模様を付けた、表面にシリコーン樹脂コーティングが施されているセラミックタイルを張ることで、長期に持続性のある滑り止め施工ができます。弊社には世界で唯一、シリコーン樹脂コーティングに施工対応できる技術がありますので、お気軽にご相談ください。
施設管理者・設計ご担当者のためのチェックリスト
・採用予定のタイルが、濡れる場所に向いているか確認したか
・施釉タイルか、素地まで均一なタイルかを把握しているか
・同じタイルのサンプルで、滑りにくさを乾湿両方で確認したか
・光沢・色合いの変化を許容できるか、施主様と共有したか
・施工後の維持管理(洗剤・清掃方法)を、運用側へ引き継げるか
タイルの種類を問わず、まずは無料テスト施工をご相談ください
S-LEAD JAPANでは、施工予定のタイルや、すでに設置されているタイルで無料テスト施工を承っています。効果と見た目の変化を実際に見ていただいたうえで、持続期間の見込みや、メンテナンス方法まで正直にご説明します。
「このタイルは滑り止めに向いているか」「見た目を変えずに対応できるか」など、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
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滑り止め施工の詳細:滑り止め施工ページ