アクリル板とポリカボネートの研磨再生について
アクリル板は、何工程も研磨する事により深い傷や表面が溶剤などで侵されていても、復活させる確率は高いです。
状況によっては、どうしようもない時も有ります。
ポリカボネートも難しいですが、研磨により復活出来るものも有ります。
白くなったポリカボネート 研磨作業後完成
これは、海に近い所で使用されていた観覧車のゴンドラです。こうなって
しまうと再生は、不可能です。
ゴルフカート・観覧車・船舶等、外側で使用されているポリカボネートについては、山側と海側で使用されているものでは劣化の度合いが違います。
- 山側で使用されているものは風雨や紫外線の影響を受けて、経年劣化により表面が黄ばんできます。
- 海側で使用されているものは、風雨や紫外線、潮風の影響を受けて経年劣化が進みます。特に潮風の影響が大きく、雨などで濡れた表面に海からの潮風が当たり、乾くことを繰り返すことの繰り返しにより、ポリカボネートの表面が反応を起こします。表面が反応を起こし、結合していた高分子の鎖が切れる事により白っぽくなり、時間の経過とともにポリカボネートの内部にまで進んでいきます。そうなると、再生は不可能になります。
(この現象については、製造メーカー数社に何年にもわたって現場で起こっていることを説明し、回答を求めましたが、原因はわからず”素材の問題だ”と言われて来ました。
しかし、そのうちの1社で日本では有数のメーカー(AGC)様が、弊社の質問を検証・実験してくださり山側と海側で使用されているポリカボネートの劣化のメカニズムを解明して頂きました。
山側の外で使用されているポリカは劣化の過程で表面が黄色く変色し、海側で使用されているポリカは白く変色していきます。上記で説明した通りです。)