サービス付き高齢者住宅、介護施設の大浴場床の滑り止め施工
利用者様の安全安心、転倒防止対策!
施工前の現況
とある高級老人ホーム。
開業してから十数年がたっているそうで床が滑って危険なのでその対策として、入口にも
マットが敷かれていました。
大浴場も豪華なつくりのお風呂です。
しかし、床は体脂肪と汚れの蓄積で床の石材が黒ずんでいました。床にお湯を撒くと当然
滑ります。
今回は、2種類の溶剤を使用した後に何回洗浄すれば体脂肪が中和分解されスッキリする
のか・・・(なぜ2種類の溶剤を使用して施工するのか・・・)
さて、防滑施工の開始です。
1次溶剤塗布状況 2次溶剤塗布状況
1次溶剤を塗布すると、床材の石の中の脂が出てきてにぶい光り方。
1次溶剤を反応させた後、2次溶剤塗布。するとさらに脂が出てきて凄い脂の臭いが・・・
1次溶剤で床材内部の毛細管の隙間を㎛単位で拡げて、内部に蓄積している脂や汚れを出し
やすくします。
その後、2次溶剤でさらに隙間を拡げるとともに少しでも深く溶剤が反応する様にしています。
お風呂の床は、特に隙間を拡げないと直ぐに滑り出してしまいます。
中和剤を撒いて溶剤を中和します。その中和剤が溶剤と反応する効果を利用してさらに床材内部
から脂が出てきます。
洗剤で1回目の洗浄状況です。
脂が中和分解され洗剤の泡が乳化した脂と混ざって汚れも混ざって黒くドロドロした感じです。
臭いも半端ない匂いです。床材の毛細管内部にかなり脂が蓄積していた結果です。
1回目の洗浄後お湯でしっかり洗剤・汚れ・脂を流した後に滑りと脂の残留状況を確認すると、
まだ少し脂が残っており床材表面がスッキリしない感じなので、2回目の洗浄をします。
2回目の洗浄では、1回目と違い脂は中和分解されれているがそこまで酷くないので泡も白く
臭いもなくなりました。
通常は1回目より2回目は洗剤の濃度を薄くしたりするのですが、今回は1回目と同じ濃度で
2回目も洗浄した結果、床がスッキリしました。
歩いてもべたつき感もなくスッキリで汚れも落ちたので本来の石の色合いが出て綺麗になりました。
まだましな方です。別の所で最高4回洗浄した経験があります(笑)
安心安全で綺麗で清潔な床になりました。
後は、施設様の維持管理によりこの安心安全で綺麗な状態をいつまで維持できるかです。
維持する為のメンテナンスマニュアルを提出させて頂き、さらにわかりやすく説明させて頂いて
効果を長く維持出来る様に、ご協力させて頂きます。
施設様で出来ない場合でも、別の方法をご提案させて頂きます。
適正な清掃方法で日常メンテナンスをして頂くと3年以上効果を維持する事が可能です。