冬に増加する”転倒”について
[こんな時は救急外来へ!!症例別Q&A]
冬に増加する“転倒”について
冬に増加する“転倒”にご注意下さい
冬は服装が厚着で動きにくくなります。その上、寒さで筋肉も思うように動かなくなるため、転倒事故増えます。
転倒・骨折が原因で、介護が必要になる場合も少なくありません。
そのため、転ばないための対策をし、予防することが大切です。
日々の生活の中には、さまざまな転ぶ要因があります。
環境編とカラダ編という2つの視点から対策をお伝えします。
さぁ、今から転倒リスクを減らしましょう。
転ぶ要因を無くそう!【環境編】
- 敷居や小さい段差は、スロープ等を設置し段差をなくす。
- 電気コードが露出しないように家電を配置する。
- 厚手の靴下は足裏の感覚が鈍くなるため、室内で動く時は注意が必要。
- マットの縁につまづくことがあるため、マットは敷かない。
- 階段などすべりやすい所には滑り止めをつける。
- 畳や床にある新聞紙やチラシ、買い物袋を踏むと滑って危ない。
そのため、畳や床に物を置かない。 - 急な行動をとらない。行動をおこす前は、一呼吸おいて慌てない。
- 自転車に乗る時、自転車から降りる時の転倒事故が多いです。
「私は大丈夫!」と思いがちですが、細心の注意を払いましょう。
転ぶ要因を無くそう!【カラダ編】
- 筋力が低下すると、脚が上がりにくくなります。
日頃からウォーキングなどで足の筋力をつけ、歩くときは脚をあげることを意識しましょう。 - 座ったまま・寝ころんだまま行える運動もあります。
ストレッチなどで足首を柔らかくするのも良いです。 - 薬によっては。副作用でめまい、ふらつき、脱力感などが起こる場合があります。薬を服用する際は注意事項をよく読み、心配であれば医師や薬剤師に相談しましょう。
対策をしても転倒してしまった場合は
まずは、安静にして、打った場所や出血を確認します。
- 骨折の可能性があったり出血が多い場合は医療機関へ。転倒した時は何ともなくとも、しばらくしてから腫れたり、痛みが出てくる場合もあります。
- 頭部を打っている場合は、出血がなくても48時間は様子を見てください。
吐き気がある、ろれつが回っていない、歩行状態がおかしいなどの症状がある場合はすぐに医療機関を受診して下さい。
対策をしても何度も転倒が続く場合は、病気の可能性も疑いましょう!!