店舗や商業施設での転倒事故
店内に潜む転倒の危険性
そもそもスーパーでの転倒事故はよくあることなのでしょうか。
調べてみると、店舗や商業施設での転倒事故はたくさん報告されています。
消費者庁が平成28年12月にまとめたデータによると、商業施設やスーパーなどで起きた転倒事故は約7年間で602件。
このうち半数以上の350件は、水濡れや落下物で足を滑らせたことが原因でした。
店舗での転倒事故(平成21年9月~平成28年10月末 消費者庁まとめ)
最も多い原因は、「床の水濡れ」で123件(35%)。
鮮魚コーナー、冷凍ケース、製氷機、ウォーターサービスの周辺で、こぼれた水や氷で足を滑らせた事例が多くあるということです。
その次が「雨」で、濡れた出入り口のマットから床に移る際などの事故が101件(29%)。
そして、3番目に多いのが「落下物」で67件(19%)。
野菜くずや果物のほか、なかには値札などを踏んで足を滑らせたケースも。
買い物中に危険な場所(消費者庁の資料)
「鮮魚コーナー近くに流れていた水で足を滑らせ救急車で搬送」
「雨の日にコンビニエンスストア入り口の敷物が滑って転倒し骨折した」など、大けがをするケースも報告されているということです。
野菜や鮮魚売り場だけでなく、駐車場やトイレなど至るところに転倒のリスクがあるのです。