【新見労働基準監督署からのお知らせ】 雨天時等における 滑り転倒予防について 注意‼雨の日は転倒の危険が増加します!!

雨天時等における滑り転倒予防について注意‼雨の日は転倒の危険が増加します‼
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転倒災害の発生状況(直近5年間:新見署)
転倒災害発生件数 業種別発生件数
転倒, 103, 23%
その他, 351,77%
製造業, 18,17%
建設業, 7, 7%
運輸交通業,12, 12%
農林業, 8, 8%
第三次産業,41, 40%
その他, 17,16%
転倒災害は労働災害のうち23%(およそ4分の1)を占めており、最も多発する労働災害です。
また、業種を問わず発生していることから、あらゆる業種において転倒
災害防止を図っていく必要があります。商業、社会福祉施設、飲食店など
の第三次産業も例外ではありません。
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転倒の典型的なパターンについて
転 倒
3つの典型的なパターン
滑り, 42,つまづき, 40, 41%39%
踏み外し, 6,6%
その他, 15,14%
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転倒が発生する状況について
滑りやすいところは…
①凍結した通路等で滑って転倒(25%)
従業員用通路の除雪・融雪。凍結しやすい箇所には融雪マット等を設置する
(★)
②作業場や通路にこぼれていた水、洗剤、油等により
滑って転倒(19%)
水、洗剤、油等がこぼれていることのない状態を維持する。
(清掃中エリアの立入禁止、清掃後乾いた状態を確認してからの開放の徹底)
(令和3年死傷病報告)
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転倒が発生する状況について
滑りやすいところは…
③水場(食品加工場等)で滑って転倒(16%)
滑りにくい履き物の使用(労働安全衛生規則第558条
防滑床材・防滑グレーチング等の導入、摩耗している場合は再施工(★)
隣接エリアまで濡れないよう処置
④雨で濡れた通路等で滑って転倒(15%)
雨天時に滑りやすい敷地内の場所を確認し、防滑処置等の対策を行う
梅雨時期は特に要注意!!
(★)については、高年齢労働者の転倒災害防止のため、
中小企業事業者は「エイジフレンドリー補助金」(補助率
1/2、上限100万円)を利用できます。
エイジフレンドリー
補助金
雨天時における転倒災害
毎年、3月以降降水量は増加し、特に梅雨時期(6月)以降降水量は大きく増加します。

降雨によりぬれた路面、傘や衣服に付着した雨水が室内に滴り落ちることで濡れた床面は非常に

滑りやすく、転倒災害のリスクが高くなります
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出典:気象庁HP
転倒災害の発生状況(直近5年間:新見署)
当署管内においては、凍結・積雪の影響から、2月に最も転倒災害の発生が多くなりますが、

梅雨以降降水量の増加する7月も降雨による「すべり」災害が多く発生していることから、

転倒災害の発生が多くなっており、注意が必要です
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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
転倒災害発生件数(月別)
転倒災害発生件数 うち「すべり」
雨天時における転倒災害事例
荷を両手で抱えて配送していた際、門の下のタイルで滑り転倒した(タイルは門の下のみ)。
災害発生直前まで雨が降っており、路面はぬれていたため、非常に滑りやすい状態となっていた
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原因 降雨により路面がぬれていたにもかかわらず、滑りやすい箇所を通行した。
対策 タイルやマンホールなどすべりやすい材質の床面を歩くときは、靴裏全体のちょうど真ん中

あたりに重心を置き、歩幅は狭く、足裏全体で着地すること。また、視線は下向きに、路面の状況

を確認しながら歩くなどすべりにくい歩き方を行うこと。
雨天時の転倒災害を防ぐためには
梅雨時期など雨天が続く日は、雨で路面等がぬれて滑りやすくなります。また、ぬれた状態で建物に

入ることで床や階段がぬれるため転倒災害が多く発生する傾向があります。
次の4つに留意して転倒災害を防ぎましょう。
ポイント
1 天気予報に気を配る
降雨が予想される場合などには、労働者に周知し早めに対策をとりましょう。
2 時間に余裕をもって歩行、作業を行う悪天候による交通機関の遅れが見込まれる場合は、時間に

余裕をもって出勤するようにし、落ち着いて作業をするように心がけましょう。

屋外では、小さな歩幅で靴の裏全体を地面に付けて歩くようにしましょう。
3 屋外通路、駐車場から室内に入る場合の対応等
傘立てや傘袋を活用し、雨水が室内に入ることを防止しましょう。

また、出入口には転倒防止用マットを敷き、照明設備を設けて夜間の照度を確保しましょう。
4 危険個所の情報収集、労働者への
周知・教育
職場内で労働者が転倒の危険を感じた場所の情報を収集し、危険マップなどにより労働者に

伝えるようにしましょう。また、作業に適した履物選びや、ぬれた路面上での歩き方を教育

しましょう。
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一般的な転倒災害予防対策については下記に掲載しておりますので、参考としてください。
岡山労働局HP
【新見監督署Web講習会シリーズ】備北地区転倒災害・腰痛予防Web講習
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