お風呂やエントランスなどの床が滑る原因をごぞんじですか? また、滑り止め施工で滑りが止まる原理をごぞんじですか・・・
色々な場所に貼られているタイルや石の床、濡れると滑る所が多いですよね。
その滑りが発生する原因は・・・
『滑りが発生する主な原因は油脂成分です』
簡単に説明しますとタイルは粘土を練って形にして素焼きした後、釉薬を塗って焼いて製品になっています。材料や焼成温度など加工方法により、様々なタイルが出来ています。 石は何百年、何千年と圧縮されて固まったり、火山の噴火で隆起して圧力が係ったり、熱が加わったりして色々な種類の石が形成されています。
タイルにせよ石にせよ両方が出来上がっている構造(組成構造)は小さな粒子が無数に引っ付いて形になっています。構造的に粒子が引っ付いているので必ず隙間が有ります。また、粒子同士を引っ付けるものも存在します。
なぜ、タイルや石は新品の時には滑らないのに時間が経過すると滑るようになるのか・・・ それは、タイル、石の中に有る目に見えない隙間に油脂や埃等の第三要素が少しづづ蓄積し隙間を埋めてしまい、床が水で濡れると水と油の比重の関係で比重の重い水がタイル等の隙間に入る事により、中に蓄積されていた比重の軽い脂が表面に浮き出てくる為に、滑りが発生します。場所により蓄積されている油脂成分が違うので、滑り方も違い対策方法も違います。例えば、エントランスなど入口付近は排気ガス、厨房は主に植物性油、浴場・プールなどは体脂肪が滑りの主な要因です。
最近お問い合わせ頂くお客様からよく聞くのが、滑り止め施工してもすぐに効果が無くなり滑り出すよね。過去に他業者様に施工して頂いたが1ヶ月位で滑り出して、滑ってきたからと連絡するとお宅の清掃が悪いから、それが原因なので保証も出来ないし対策も出来ません。再度費用を負担して頂いて施工して頂く以外方法は有りませんと言われたらしく憤慨していました。なぜこんなに直ぐに滑り出すのか?施設様の清掃方法が悪いと指摘しているようですが、清掃方法のアドバイスは有りましたか?ですね・・・
施設の担当者様に確認してみると、一応メンテナンスマニュアルは貰いました。その通りに清掃していたのにすぐに滑り出してしかもこちらが悪いように言われてとおっしゃてました。メンテナンスマニュアルを見せて頂くと浴場の施工後のメンテナンスなのに、エントランスなどのメンテナンスの内容でした(笑) 基本的な事を理解していないようなないようでした。
滑りが止まる原理について
『床材表面をスタッドレス化して、床の接地面に吸盤現象を発生させる事により滑りが止まります。』
これがME工法の滑りが止まる原理です。
ME工法は、床材や周辺環境、人の流れなどを加味しその場所に適した施工溶剤を製造し施工します。床材内部に有る数マイクロメートルの隙間を必要なだけ拡げて蓄積している油脂や埃等を除去し綺麗になった隙間に水と空気が流通する事により床の接地面に吸盤現象が発生する事により滑りが止まるという原理です。滑りの原因は油脂成分と水ですが、ME工法で滑り止め施工後は水が滑り止めの要因にかわります。水が有ればより一層滑らなくなります。
メンテナンスについては
施工場所に応じたメンテナンスマニュアルをお渡しさせて頂いております。10施設あれば10のメンテナンスマニュアルを施設様の条件や環境、利利用状況などに合わせた形で低コストで出来るだけ負担の少ない方法を考えて提案させて頂いております。日常的に”適正な”メンテナンスをして頂くと通常3~5年、またはそれ以上の効果が持続します。(実際に弊社が施工させて頂いた施設様では3年以上効果を維持して頂いており現在も継続中です。)ME工法は、床材表面に何かを塗ったり加工したりするのではないので、摩耗や剥離の心配が有りません。
続きは次回に・・・