女湯から基準値超のレジオネラ菌と大腸菌 ,臨時休業 福島・いわき市
福島県いわき市によりますと、JR常磐線湯本駅前にある「湯本駅前みゆきの湯」の女湯の浴槽から基準値超のレジオネラ菌、男湯と女湯の浴槽から基準値超の大腸菌が検出され8日午後5時20分から臨時休業することになりました。
今後、いわき市保健所の行政検査で、基準値を下回ることが確認されるまで休業するということです。
レジオネラ菌は、怖いですね。
レジオネラ属菌とは
レジオネラ属菌は、土壌や河川、湖沼など自然界に広く生息している細菌です。循環式浴槽、
ジャグジー、加湿器、冷却塔などの人工的な水循環設備で、衛生的な維持管理が行われてい
ないと、アメーバなどの原生生物に寄生し、増殖します。
20℃から50℃で増殖し、36℃前後が最も増殖に適した温度と言われており、入浴施設の浴
槽水やシャワー水の温度に近いです。
主な感染源
レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水、シャワー、ジャグジー、冷却塔水、加湿器など
の人口環境水の目に見えないほど細かい水滴(エアロゾル)が主な原因となります。
入浴施設を管理する営業者の皆様へ
平成29年3月に発生した広島県内の温泉入浴施設におけるレジオネラ症の集団感染事例では、
入浴客の中から58名の患者が発生し、1名が死亡するという大きな事件になりました。
この事件のほかにも、多くの入浴施設を原因とする感染事例が発生しており、特定の入浴施
設だけの問題ではなく、全ての入浴施設において起こり得る共通の問題となっています。
入浴施設においてレジオネラ属菌の発生を防ぐには
浴槽水は、温かく栄養分があるので、衛生管理が不十分な浴槽や循環ろ過装置の内部及び配
管などに、生物膜(バイオフィルム)というぬるぬるした膜ができます。
バイオフィルムは、アメーバなど微生物の温床となり、レジオネラ属菌の増殖の場となります。
レジオネラ属菌は、バイオフィルムの内部に生息し、消毒剤などの殺菌作用から保護されてい
ます。循環式浴槽では、浴槽水の消毒が行われていてもレジオネラ属菌への消毒には不十分で
あり、バイオフィルムを除去することが重要となります。
また、浴槽水が停留しやすい循環配管、連通管、水位検知管及びろ過器などは、バイオフィル
ムが定着し易い環境となります。
バイオフィルムは、アメーバなど微生物の温床となり、レジオネラ属菌の増殖の場となります。
レジオネラ属菌は、バイオフィルムの内部に生息し、消毒剤などの殺菌作用から保護されてい
ます。循環式浴槽では、浴槽水の消毒が行われていてもレジオネラ属菌への消毒には不十分で
あり、バイオフィルムを除去することが重要となります。
また、浴槽水が停留しやすい循環配管、連通管、水位検知管及びろ過器などは、バイオフィル
ムが定着し易い環境となります。
バイオフィルムは、床のヌメリ等の原因です。
レジオネラ菌やその他雑菌は、お風呂の床にも生息しており床材のタイルや石の中にある毛細
管に蓄積されている体脂肪(脂)が酸化醗酵し、それが餌となり増殖します。
床に生息しているレジオネラ菌が、お風呂の利用者様の足の裏に付き、その時にバイオフィル
ムが壊れ湯船の中に菌が持ち込まれます。
循環式では、これの繰り返しにより配管内にも菌が付着、増殖します。
循環式でない場合でも湯船に持ち込まれた菌が増殖し、感染源になります。
根本的な対策として、滑る床・ぬめっている床には、床材内部の毛細管に体脂肪やその他汚れ
が蓄積し溢れ出しています。
その床材内部に蓄積している菌の餌となる原因の物質を取り除かなければ、臭いの元や感染源
になりえます。