【雨の日】滑りやすい道や床のヒヤリ・ハット! 対策は?
2018/08/08 10:46 ウェザーニュース
雨の日は危険が潜んでいます。大きな事故が起きない限りニュースになりませんが、その一歩手前の「ヒヤリ・ハット」を経験した人は少なくありません。
東京都は2015年1月、都内在住の15歳以上の男女3000人にアンケート調査を行い、雨の日のヒヤリ・ハット体験を聞きました。その結果は……。
半数近くが転んだり転びそうになった
濡れた階段は要注意
雨の日は階段も要注意。階段で滑ると大ケガをしかねません。
「雨が降った夕方、急いでいたのでエレベーターを待てず階段をパンプスで降りていたら、滑って階段から落ちた。床に突っ伏したまま起き上がれずにいたら、エレベーターから降りた社員に発見され、おんぶで目の前の病院に直行。足首が折れていた」(54歳・女性)
「陸橋の階段を降りていたとき、濡れたステップを踏み外して落っこちそうになり、手すりにつかまり踏みとどまったが、とても恐怖を感じた」(65歳・女性)
駅のホームや屋内廊下も危ない
「マンションの廊下で滑って頭をコンクリートの角にぶつけて三針縫うケガをして救急車で運ばれた」(64歳・男性)
「駅のホームの視覚障害者用ブロックが雨で濡れていて、電車に乗ろうと走ったとき、滑ってスライディングのような形で転んだ。足腰をうち、さらに顔をすりむいて、翌日全身あざで整形外科に行き、3ヵ月通院した」(50歳・女性)
底が平らな革靴は雨の日に滑る危険があります。雨の日は、滑りにくい溝が掘ってある雨靴(レインシューズ)が向いていますが、「どの靴も滑り止めを靴修理屋さんに付けてもらっています」という回答もありました。
滑らないための対策は?
雨の日に滑らないための対策をウォーキング指導士の平山貞一さんに聞きました。
「滑りやすいパンプスや革靴を避けて、レインシューズを履くことが有効です。また、ゴルフシューズを履くというアイディアもあります。ゴルフシューズは一応防水にもなっているし、靴の裏は滑りにくいように突起が出ています」
止むを得ずパンプス・革靴を履いている場合は、「靴の底(パンプスはつま先の1箇所、革靴はつま先とかかとの2箇所)に絆創膏を貼ると、多少グリップ力を補えます。ただし、あくまでも応急処置的な方法なので長持ちはしません」