入浴施設においてレジオネラ属菌の発生を防ぐには

浴槽水は、温かく栄養分があるので、衛生管理が不十分な浴槽や循環ろ過装置の内部及び配管などに、生物膜(バイオフィルム)というぬるぬるした膜ができます。

バイオフィルムは、アメーバなど微生物の温床となり、レジオネラ属菌の増殖の場となります。

レジオネラ属菌は、バイオフィルムの内部に生息し、消毒剤などの殺菌作用から保護されています。循環式浴槽では、浴槽水の消毒が行われていてもレジオネラ属菌への消毒には不十分であり、バイオフィルムを除去することが重要となります。

また、浴槽水が停留しやすい循環配管、連通管、水位検知管及びろ過器などは、バイオフィルムが定着し易い環境となります。

床には、雑菌の餌となる物質が豊富に有り増殖しやすい状況です。

また、床に生息している菌を足の裏に付いたまま浴槽に入るので浴槽の中にも雑菌は沢山います。

浴槽のお湯をろ過循環している場合は、雑菌を循環して広げている事になり配管、その他で雑菌が増殖します。

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主な入浴施設を原因とするレジオネラ症患者の発生事例

発生年月 発生施設 患者数 死亡者数
平成12年6月 茨城県内の入浴施設 27名※ 1名※
平成14年7月 宮崎県内の温泉入浴施設 295名 7名
平成14年8月 鹿児島県内の温泉入浴施設 9名 1名
平成23年11月 群馬県内の温泉旅館入浴施設 1名 1名
平成25年2月 千葉県内の入浴施設 1名 1名
平成26年6月 埼玉県内の温泉入浴施設 3名 1名
平成27年6月 岩手県内の入浴施設 12名 1名
平成29年3月 広島県内の温泉入浴施設 58名 1名

※確定例。