滑り抵抗係数(CSR値)の数値が高くても滑るものは、滑る!

CSRとは何ですか?

CSR : Coefficient of  Slip Resistance

滑り抵抗値のことです。

CSR(Coefficient of  Slip Resistance)とは、東京工業大学で研究開発されたもので、
JIS A 1509-12(2014)「セラミックタイル 耐滑り性試験方法」で採用されている試験方法です。

すべり抵抗試験には様々な評価方法がありますが、CSR値は他の試験方法に比べ、人が歩いた時の感覚を最も忠実に数値化出来るといわれており、国土交通省と東京都が、CSR値を採用したことにより、歩行時のすべり抵抗値は各都道府県や公益法人でも、CSRでの管理が一般的になっています。

試験方法には、履物を着用して降雨時に外部を歩行した場合を想定したすべり抵抗係数を測る「CSR値」と、水濡れした浴室床を裸足で歩行した場合を想定したすべり抵抗係数を測る「CSR・B値」の2種類があり、履物の場合、裸足の場合、それぞれで表面に介在する水、ホコリ等の要因を取り込んで測定します。

東工大式の滑りの試験機は、現在主流になっていますが、本来アスファルト舗装や高分子の床材等(塩ビシート等)の滑りを測定するための機械であり、タイルや石の床の滑りを計測する為の機械ではありません。

この機械でタイル等の滑地抵抗係数を計測してCSRが高い数値を示しても滑るものは滑ります。

CSR値が高いから安全と過信しない方がいいと思います。セラミックタイル耐滑り性試験でも、正確な数値は出ないと思いますよ・・・

人の官能試験が一番確かな情報だと思います。

元々の試験機を作った目的がタイル・石ではないので、お風呂の床等を計測しても・・・

人が歩いて滑ると感じる所は滑るので危険。滑らないと感じる所は滑らないので安全です。

セーフティグループでは、施工前・施工後の静摩擦係数を計測する事により相対比較で数値化し、目安にしています。