ホテル内の温泉の床、滑り止め工事

とある山の中にあるホテルの温泉です。

元々は村営のホテルで15~16年前に開業したそうです。しかし、閉館していて3年前に改装して第三セクターに委託し再度オープンしたのですが、湯船は新しくしたらしいのですが、床に関しては開業当時のままとの事でした。

現場調査の時は、床に関してはベタベタでズルズル滑っていましたが、テスト施工をして施設の担当者様に確認して頂いた結果、スッキリして完全に滑りが止まりました。

そして、滑り止め施工をする事に・・・

施工前は、床に脂が一杯溜まっており水を弾いてベタベタ、ズルズル滑る危険な状態でした。

 

1次溶剤塗布状況⇩

2次溶剤塗布状況⇩

1次溶剤を塗布して反応しだすと、凄い脂の臭いがお風呂内に充満・・・

2次溶剤でさらに反応させて、毛細管内に蓄積していた油を出せるだけ出してしまいます。

中和作業⇩

 

1回目の洗浄(中和分解)⇩

 

2回目の洗浄(中和分解)⇩

通常では、これで滑りが止まり完了なのですが、今回は油の蓄積量が半端なく多いようで、滑りは止まっているのですが脂が残留している為にベラ付き感が有るので、再度1次溶剤・2次溶剤・中和・洗浄2回繰り返した結果、べたつき感が無くなり足の裏もスッキリで滑りもさらによく止まって、安心安全になりました。

1回の施工でも滑りは止まっているので防滑施工に関してはOKなのですが、現調時に施設の担当者様にヒアリングした結果、日常のメンテナンスの状況などの状況を考えると、1回で終わらせると今のメンテナンス状況では滑りが発生する可能性が大きいので、2回施工で通常より隙間を拡げタイル内部に滞留している脂を出来るだけ欠き出してしまう事により滑りの発生も遅くなり、今後は弊社のメンテナンスマニュアルで日常の清掃をする事により少しでも長く滑らなくなった効果を維持出来る様に、施設様と一緒になって今後メンテナンスをしていきます。

後日、清掃担当の方に日常メンテナンスの方法を一緒にやり伝えて欲しいと施設様のご要望ですので、キッチリサポートさせて頂きます。

滑らなくなっているのでいいでしょではダメです。

施工後の施設様の維持管理などの事も考えて施工、ご提案が大事だと思います。