違った方法で日常清掃をしても、綺麗になりません。(実は無駄な努力です)
左側は防滑施工後の石の状態で、右側は防滑施工前の状態です。
明らかに石の色が違うのと、右側にはシミのようなものがあります。
この違いは何なのでしょう?
左側の写真は防滑施工(滑り止め)施工をして、石内部の毛細管に溜まった脂分を出せるだけ出した状況です。石内部に溜まっていた脂分が抜けると、石本来の色に戻ります。
右側の写真は防滑施工前の状況です。
石内部の毛細管にビッチリ脂分が溜まりキャパオーバーで、表面に溢れ出てきています。
明らかに石の色が変わっています。
全体的に滑るが特に色の変わった部分は、ズルズル滑る床になっています。
この石は十和田石(凝灰岩)で石内部の隙間も広く吸水率が高い為、本来は滑りにくい石で昔からお風呂等の水回りに使用されています。
しかし、適正な日常清掃が出来ていないと長い年月の間に石内部の毛細管に少しずつ脂分(動物性油脂)が酸化して固まって蓄積していきます。
それが年と共に繰り返されるとにより、内部の毛細管が一杯になり石の表面に溢れ出てきます。
この施設様も日常清掃はしているが清掃の方法洗剤の種類の選択が適正でない為、清掃しているが床の脂を除去できていない。
最近お問い合わせ頂く施設様ですが、現場調査で色々質問させて頂くと殆どの施設様で毎日、高圧洗浄機で洗い流していますと言われます。
いくら高圧洗浄機で洗い流しても床の脂分は取り切れずに残留するという事がわかっていない方が多いです。
そこで、いつも説明させて頂くのですが、人の身体から出る脂分は動物性油脂であり残留すると酸化して固まってしまいます。
清掃に関しては、お風呂の床に蓄積している油脂はアルカリ洗剤PH○○以上で中和分解し、ポリッシャーを使用して洗浄しないと除去できませんよとお伝えしています。
適正な洗剤を適正な濃度でポリッシャーを使用し洗浄した後、高圧洗浄機で洗い流すのは効果的な使用方法だと思います。
なぜアルカリ洗剤かというと、脂分は酸化し酸性だからである。それなのに、酸性洗剤をしようして清掃している業者様もおられるようで・・・・・なにか理由があって酸性洗剤を使っているのか、脂分が除去出来るのか教えてほしいです。
色々な油脂の種類があり、どの油脂も中和分解しないと除去できないはずですが・・・
やはり日常のメンテナンスの方法、洗剤の種類の選択、洗剤のイオン濃度が重要である。適正の日常清掃をする事により、滑らない床を維持出来ます。