コンビニの濡れた床で滑って転倒事故での裁判の判例

日時 平成13年7月
被告 コンビニエンスストア
内容 コンビニが床掃除をしたあと乾拭きをしなかった。床に水分がわずかに残っていたことに、当時22歳の女性客が気づかず滑って転んで左腕に大ケガをしたとして。
損害賠償 約1000万
判決 床が濡れていた程度は見ただけではわからず手で触れてわかる程度の濡れ方だったため、

通常の速度で歩いて転倒したのは水拭き掃除が事故の原因である。

店舗は、年齢、性別、職業等が異なる不特定多数の顧客に対して、安全を図る義務がある。

床材は、コンビニ全店における統一規格の特注品であり、従業員に対し顧客が滑って転ん

だりすることのないように床の状態を保つよう、指導する義務があったされた。

もっとも本事案では、女性客は靴底が減って滑りやすい靴を履いていたこと、パンと牛乳を

持って両手がふさがった状態であったことなどから、客側の状態が損害の発生及び拡大に

寄与したとして5割の過失相殺とされた。