セラミックタイルの滑り止めは、特殊な施工です。

セラミックタイルの滑り止め施工でタイル表面に樹脂を塗って滑り止めの施工をしています。とおっしゃられている方々が多く見受けられますが、現在主流になっているセラミックタイルはアジア系のセラミックタイルであり、表面にシリコーン樹脂コーティングを施工してあります。

シリコーン樹脂コーティングが施工されている理由は、昔主流であった本磨きのセラミックタイルだと材料単価が高く使用されている場所が限られていましたが、タイルに光沢を出す為の研摩工程を少なくする事により、研磨コストが削減され材料単価が下がります。その反面仕上がりは研磨作業を本磨きの7~8割程度で止める為、表面に光沢は無くざらついた状態ですが、7~8割の研摩工程のタイル表面にシリコーン樹脂コーティングを施工する事により本磨きのセラミックタイルと解からない仕上がりになっています。

本磨きのセラミックタイルと忖度内物が仕上がって材料単価は約三分の一で販売されている為、市場に一気に広がりました。光沢があり見た目が綺麗、光の反射率も高く店内が明るくなる、防汚性があり汚れが付きにくいなど凄くいい製品なのですが、濡れていなくてもよく滑る、濡れるともっと滑るようになる、タイル内部に静電気が蓄積する。(静電気が蓄積する為に埃を吸い寄せて掃除しても掃除しても床に埃が溜まります。)

ただ、通常の滑り止め業者様が使用し施工している施工方法では、アジア系のセラミックタイルには反応しないので滑りを止める事は絶対に出来ません。また、滑りが止まったとしても表面が酸焼けで茶色くなってしまうか、表面に施工されているシリコーン樹脂コーティングを剥離してしまい、どちらにしても見るも無残な光景になっています。それで、樹脂を塗ると景観も変わらず滑りも止まりますの謳い文句に・・・

アジア系のセラミックタイルの表面にシリコーン樹脂コーティングが施工されている、その上に滑り対策で樹脂を塗っても、少しの間は滑り出しが遅くなりますが直ぐに滑り出します。まず、綺麗に塗れないので見た目が悪い。波打った様な仕上がりになっている。濡れるとかなり滑る。樹脂の層が厚くなり静電気が蓄積される量が増えるなどがデメリットです。樹脂を塗布する施工が悪いのではなく、施工場所の選択を間違っていますね。例えば会社などの室内や建物内の廊下などは良いと思いますが、外部の床材や、セラミックタイルや磁器タイル、石材などには景観が変わるのと滑り止めの効果がそれほどないです。

弊社のセラミックタイル専用溶剤で施工すると、景観は変わらず滑りはしっかり止まり且つ静電気の蓄積対策にもなります。現在、ドラッグストア様、スーパーマーケット様、商業施設様など多数の所からご依頼を頂いております。