高圧洗浄すれば、アルカリ洗剤での洗浄は不要だって(笑) 知識不足も・・・

高圧洗浄機で毎日床を洗浄しているので、アルカリ洗剤で洗浄しなくても大丈夫です。と言っておられる清掃業者様が多く見受けられます。

実際に、問い合わせがあったり営業に行かせて頂いた施設様でよく言われます。(清掃業者様が施設の担当者様に、間違った知識を当たり前のように伝えている為です。)

私たちにすれば、面白くて腹を抱えて笑ってしまう答えです。

なぜかと言うと、

高圧洗浄機は使い勝手が良いので広範囲な現場では弊社も使っています。・・無駄に水を使うこともなく滞留した汚れも高圧力で流せるのでスピードアップに繋がり重宝しています。

ただ¨刀¨は使い道によって云々・・・高圧洗浄機と言う¨刀¨は万能ではありません。・・・確かに汚れを落とす能力は高いと思いますが操作の手法(熟練度)や対象場所・対象床材によっては、ただの水洗いになる場合が多々あるのです。

その理由は、

1つ目

点線洗いの高圧洗浄・・・点線洗いは高圧洗浄の特性で水噴射着地面積は小さいものです。・・従って水噴射着地面積を大きくする為、基本射角を維持し噴射していきます。・・噴射圧が高いので表面上に付着した汚れは床から剥離され除去されていきます。この程度の作業でもある程度綺麗になるのが高圧洗浄の持ち味と言えます。

そしてこの程度で¨良し¨とする現場が多いのも事実です。

洗剤も使わないので環境汚染の心配もなくスピーディーに終了・・と言う事ですかね。

面洗いと併用すれば、残留した汚れも洗浄出来るのでその分、時間はかかるがもっと綺麗になるとは思うんですが・・・

2つ目

面洗い・・・その場に適応した洗剤とポリッシャーを使い、主に汚れを分解洗浄するのが面洗いと言えます。

洗浄場所や床材によってブラシかパット等を選択しポリッシャーにセットし使用します。

高圧洗浄でも可能な場所もありますが、高圧洗浄だけでは物理的に落とし切れない床に染み込み凝固している油脂汚れ等を洗浄(物理反応させ分解)する場合は洗剤を使った面洗いが不可欠なものと言えます。

特に浴場とかプールサイド等においてはアルカリ洗剤を使用し、酸化した体指(動物性油脂)を中和分解していく必要があるのでポリッシャーを使った面洗いは必然となります。・・・最も効果的な手法はポリッシャーで面洗い後、高圧洗浄する事でしょうが、基本的にそんな事誰もしませんよね!

水回りの現場でも高圧洗浄すればアルカリ洗浄は必要ないとか、各施設に吹聴している業者様がいますが、その口車に乗ってしまうと大変なことになってしまいます。

ミクロ単位の結合粒子の隙間の何層にも入り込み固形化している体脂肪は、例え80㌔以上の高圧で水を噴射してもタイルの表面ではじかれてしまうので内部に蓄積している体脂肪を除去する事は出来ないのです。

メンテナンスはクリーニングとは違うのです。

現場を維持管理していくのでしたら、基本的な事から勉強しないと綺麗さ・安全を維持する事は出来ません。

プールサイド・浴場では絶対に必要なアルカリ洗剤とポリッシャーを使用した洗浄!床材に蓄積した体脂肪を中和分解する為には・・・

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